少し不思議な話
どうも小物です。
え~、二日酔いです。
年末感はベトナムにはありませんがなぜか飲む機会が増えていく・・・
今日はお酒の顔は見たくないと思いつつ会いに行ってしまう・・・
とてもツンデレなやつです。
さて、昨日の集まりで知り合いが季節感のない話をおもむろにし始めました。
怖い話・・・
それは夏に稲川先輩で十分だろと思いつつこのワイワイムードの中、空気を硬直させる形で始まりました。
その空気感が一番怖かったのは一旦、置いておいて内容をざっくり言うと
親孝行をせずに素行の悪い一人の男がいました。
人殺し以外の事はほとんどするような男で他人に迷惑をかけまくってました。
そんなある日、その男の父親が病に倒れました。
残り少ない時間だと知った男でしたが病院にも行かずそのままその男の父親は息子に会う事無く息を引き取りました。
その後の通夜や葬式にも一切、行かず数年がたったころある事件を機に男は更生を決め立ち直る決意をしました。
それからは人が変わったかのように真面目に働き、過去とは決別しいろいろな人にも認められるようになっていきました。
そうなると必然的にいい人にも巡り合い結婚し子供が生まれ幸せな家庭を作りました。
ただ、そのころから男に生活の中で違和感を感じるようになりました。
いつも誰かにつけられ見られている感覚がありました。
そんな時にお昼に家で一人、留守番をしてテレビを見ていた時にただならぬ気配を背後に感じて振り返りました、でもそこには誰もいません。
なので家でいるのが気持ち悪くなったの外出しようとテレビを消しました、消した画面の中に自分の後ろに自分以外の人影が写りました。
でも、その場所を見てもやはり誰もいない、男は直ぐに家をでて近くの喫茶店に行きました。
そして数時間がたち奥さんたちも家に帰ってくるとの事なので戻る事にしました。
家に戻ると先ほどとは明らかに空気が違い、いつもの暖かい空気が流れていました。
自分の中で気のせいだと決め、またいつも通りの日常に戻りました。
それから日が流れ、とある日、男は会社で大きな失敗をしてしまいました、日ごろの働きもあったので首にはならず、怒られただけで済みましたが自分のミスだという事から少し自暴自棄になりその日は直ぐに帰らず同僚とお酒を飲んでから帰る事になりました。
かなりお酒を飲んでしまい、家には何とか着き、そのままソファーで寝てしまい、翌日、奥さんに起こされて酷い二日酔いで目を覚ましました。
奥さんから酷い顔だからシャワーでも浴びたらと提案があり、それに従った男、鏡を見ると目が腫れてとても自分の顔かと思うような顔でした。
シャワーから出てお水を飲んでいると奥さんから急に言われました。
「夜中に友人を連れてくる時は必ず前もって連絡して」と
男は確かに昨日の記憶はあいまいでうる覚えではあるが人と帰ってきたって事はあり得ないと思い、昨日は一人で帰ってきた事を伝えると奥さんからはずっと誰かと話して最後はずっと男の泣き声だけが聞こえていたと聞かされた。
泣いていたのなら確かにこの顔も納得は行くが同僚とは飲んだ近くの駅で別れた記憶はかすかにある。
昨日いた同僚は全く家が逆方向でもし家に来ていたら終電の時間に間に合わず家に泊まるしかない。
あり得ない。
その事を話すと奥さんの顔が突然曇りだした。
最近、家で起きる変な事を男に話し始めた・・・
なぜか物音が誰もいない部屋から聞こえたり、急に視線を感じたりと男と同じような経験を奥さんもしてる。
男も前に合った出来事を奥さんに話し始めた。
奥さんもなぜか納得していました。
それから数日が経ち、夜寝てる時の事、男は急に金縛りにあい動けなくなった、子供を間に挟み奥さんと寝ていたときです。
その時は子供の方に体を向けて寝ていたが目だけが動く状態で声も出せずにいました。
すると子供に黒い影が首元の方向にすっと伸びてきた、その影越しに奥さんも見えました。
奥さんも男と同じように金縛りにあい、目だけが動く状態、そして泣いているのが見えました。
お互い声もでず、動けない状態でわが子が黒い影に覆われる様子を見ていたが男はもがき精一杯の大声を何とか振り絞り出しました。
その瞬間に金縛りは溶けて動けるようになり、奥さんも同じタイミングで動けるようになりまいて子供の無事を確認しました。
子供をみるとすやすやと眠りについていたのが幸いでした。
翌日、男は会社を休みある所に向かいました。
そう、父親のお墓に向かったのです。
実は更生を始めたころにお墓の最寄り駅まで来たが勇気が出ずに帰ってきてしまっていました。
まだ自分に自信が持てずに迷いがあったから、でも今は自信を持って会いに行けると思い向かっっていました。
今回は家族と一緒に、そして過去の自分の事をあいまいにしていた男が奥さんにすべて話しました。
奥さんは何も言わずただ涙を流し聞いていた、そしてお墓につき祈り、反省の弁を心の中で思い手を合わせました。
そこから今までの何かの違和感がすっと解き離れたように感じました。
その日を境に今までの出来ごとのような事は起こらなくなりました。
っていう話をおどろおどろしく話してそこにいた女性に怖いだろうアピール。
うん、あなたのその行動が怖いと思いつつそれも横に一旦、置いておいて知り合いの続きの話を聞きました。
友人の解釈は長年の親の供養をちゃんとせずに死んでから立ち直りかつ自分を忘れている事に激怒した親の霊が苦しめに来たんだ、だからみんなも親を大事にするように!!
みたいな締め方で話を終えていた・・・
金八さん・・・いや、金ニさんくらいのレベルの授業を聞かされた気分でいっぱいです。
ですがこの話を聞いた時に自分の中で解釈が全然、違うなと感じました。
そうバカですから・・・(;一_一)
私なりの解釈はこうです。
※長くなりますよ・・・
男は確かに更生したことによっていろいろな幸せを見つけさらにその幸せと同じくらい苦しかったんじゃないだろうか。
後悔があったから自信が無くても墓参りにいった、でも行けなかった事は自分の中では絶対に消えないし後悔をまた一つ増やしてしまった。
さらに家庭を持ち子供が出来た事で余計に父親という存在が心の中で大きくなったんではないだろうか。
そしてもしあの影が父親だとしたら側にいて成長した息子を見守りたいんじゃなかったんだろうか。
自分の孫だから家にいて見ていたかったんじゃないだろうか。
もし酔った男がその時に父親をみていたのなら覚えてないけど自分の後悔の念を父親にひたすら謝り続けて父親も一緒に涙してたんじゃないだろうか。
子供を影が包んだ時、それは本当はただ抱きしめてみたかっただけなんじゃないだろうか。
墓参りに行った時、男は奥さんの前とか関係なく子供のように泣いていたんじゃないかな。
そんな風に思うと全く怖い話に聞こえず、ただ感動的な話に聞こえてしまった私。
もしかしたら世の中にはいるかもしれないですが私の周りでは少なからずとも親子は何かの絆で繋がってるように思う方ばかりです。
私も親とは話す事はめっきり減りましたが元気にやってるのを写真でみたりするだけで少しほっとした気持ちになります。
いつか別れがくるなとわかってはいるんですがまだまだ遠い先のような気がしています。
でも、もしかしたら明日、急にいなくなるかもしれません。
そうなると後悔してしまう事はわかってます。
なので久しぶりに明日、電話してみようかなと思います。
12/31ですし。
「あけましておめでとう」って言ってやります。
ベトナムは1/1と小嘘をついてみようと思っております。
まぁ、そんなコミュニケーションでも面白そうなので(*^_^*)
長くなりました。
お酒が呼んでるので行ってきます!!